住宅雑誌取材

先日、家をたてるときに読む本の取材が行われまいた。心配された天気は何とか持ちこたえ。無事取材を終えることができました。
こちらのお宅は、築1年と8か月が経ち、外壁の赤身の板が木、本来の色になってきました。自然素材は時間が経つにつれ何とも言えない雰囲気を醸し出します。
こちらは臨斎寺の参道であり、周囲には地元の大工さんが手を掛けた建物があちらこちらに見ることができます。それらの建物と張り合うわけではございませんが、調和のとれた建物を造ろうと考えました。その考えにお施主様もご理解下さり、気持ちよく仕事をさせてもらいました。
建ててる途中、地元の大工さんが話しかけに来てくれ。周囲の建物の説明をしてくれました。

実はこちらの敷地が分譲される前は、立派な和の建物が建っていたのですが、時代の流れにより取り壊され、その敷地は分譲されました。
周囲の建物を手掛けたのがその地元の大工さんなのですが、同じ作り手として、取り壊された時の寂しさはなんとなく察する事ができます。
建物が完成してくるにつれ、お客様がとても喜んでくれ私もとても嬉しかったのですが、完成したときの夜、しみじみと大工たちと完成したときの達成感を味わっていたとき、その地元の大工さんが赤ら顔でやってきて、おう!お前らよくやったなぁ。なんて褒めてくれたとき、とても嬉しかったのを覚えています。
取材は順調に進みカメラマンさんから今年イチバンかも。なんてお言葉も頂きました。

新築時はまだきれいでキズもない状態ですが、人が住んでこその住宅。自然素材は人の成長と共に風合いを増し、住み手と共に成長していく姿が頼もしく見えます。プロのカメラマンからみた空間。本の発売日が楽しみです。



  


2013年06月11日 Posted by けんせい at 16:00Comments(0)